ホテルオークラゆかりの日本酒を販売開始
新潟県の名門 王紋酒造とのコラボレーション
このたび、大倉財閥の創始者・大倉喜八郎の別邸「蔵春閣」(※1)が出身地である新潟県新発田(しばた)市に移築されることから、スポンサーでもある新発田市の「王紋酒造」(※2)田中杜氏と、The Okura Tokyoで日本酒を担当する岡田アシスタントチーフソムリエが醸し前から協力して商品開発。大倉喜八郎、ホテルオークラ創業者 大倉喜七郎の名前を冠したオリジナルのコラボレーション日本酒「純米大吟醸 大倉喜八郎」「純米大吟醸 大倉喜七郎」が誕生いたしました。
ホテルオークラ神戸の日本料理店、売店で取り扱っております。
純米大吟醸 大倉喜八郎
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 新発田産 越淡麗(こしたんれい)100%
精米歩合 35%
アルコール分 16度
大倉喜八郎が生まれ育った北越後の城下町、新発田の米と水で醸した純米大吟醸です。辛口の王道酒で、ラベルには大倉家の家紋「五階菱」がデザインされています。越淡麗は、高級酒を醸すために新潟県が15年の歳月を費やして作り上げた酒造好適米と呼ばれる特別な品種です。農家ならどこでも生産できるわけではなく、種籾(たねもみ)は酒蔵と個別契約を結んだ農家にのみ提供し、田中杜氏が自ら田んぼに出向いて生育技術の指導を行うなど、農家と一体となった米作りを行うことで高い品質を保っています。
その酒米を贅沢にも35%まで磨き上げて醸(かも)した純米大吟醸の醪(もろみ)は、お酒にストレスを与えることのないよう、ゆっくりと時間をかけて丁寧に酒袋から搾ります。貯蔵管理についても、通常のタンク貯蔵ではなく、瓶(かめ)に入れて貯蔵することで空気との接触を減らし、マイナス1度での冷蔵管理でより緩やかに熟成させるなど、品質を保つための努力を重ねています。
このように少量を丹念に手造りし、またしっかりとした製品管理から生まれるこのお酒はフルーティーで穏やかなメロンのような香りと、透明感がある優雅な旨味の余韻が口中に広がり、お食事との相性も良く、お召し上がりいただいたお客様にご満足いただける逸品となっています。
「純米大吟醸 大倉喜八郎」は日本料理「山里」・オークラブティック「スーリール」にて販売中です。
山里 720㎖ ¥12,000(税・サービス料込)
スーリール 300㎖ ¥3,800(8%の消費税込)
純米大吟醸 大倉喜七郎
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 新発田産 越淡麗(こしたんれい)100%
精米歩合 50%
アルコール分 16度
大倉家にゆかりのある越後新発田の王紋酒蔵が、産学共同(新潟大学、北方文化博物館、新潟県醸造試験場)で抽出・培養した「藤の花酵母」を王紋酒造が日本で初めて使用して醸した純米大吟醸です。「純米大吟醸 大倉喜七郎」は甘口のお酒で、ラベルには藤の花がデザインされています。「藤の花酵母」を抽出するにあたっては、摘みとった約3,000枚もの花びらのうちの1枚から幸運にも採取に成功したのですが、この酵母は発酵力が弱くデリケートであったため、扱いには細心の注意を要したという、まさしく奇跡のお酒です。
酒米は「純米大吟醸 大倉喜八郎」同様に新潟県が誇る越淡麗を100%使用。マスカットのようなさわやかな香りで上品な甘さと酸味を兼ね備えた味わいはデザート酒としてもご満足いただけます。
「純米大吟醸 大倉喜七郎」はオークラブティック「スーリール」にて販売中です。
300㎖ ¥2,300(8%の消費税込)
※1 王紋酒造:旧名 市島酒造。全国屈指の豪農・市島宗家より寛政年間(1790年代)に蔵元初代・市島秀松が分家して酒造りを開始されました。昭和五十四年には酒造りが女人禁制であった時代に全国第一号の女性酒造一級技能士として杜氏を務められた椎谷 和子(しいや かずこ)氏を輩出するなど、時代の先駆者としても知られています。故・宮尾登美子先生の酒造物語「蔵」や、尾瀬あきら先生のテレビドラマにもなった漫画「夏子の酒」など、椎谷氏をモデルとする作品でも多くの人々に知られています。
※2 蔵春閣(ぞうしゅんかく):大倉喜八郎が隅田川に面した場所に構えていた別邸の一部を成していた、接待用の建物です。後に千葉県船橋市へ移築、解体されました。解体された部材は大倉文化財団より、喜八郎の出身地である新潟県新発田市に寄贈・移築され、2023年4月より一般公開が予定されています。
※2023年5月追記:一般公開が開始されております。